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5月, 2018の投稿を表示しています

男たちはつらいよ@オーストラリア訛り編

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こんにちは! 早くも実習開始から一か月になります。 慣れてきたと思いきや、まだまだオーストラリア訛りに苦戦しているおがです …     オーストラリア訛りといえば有名な、 It is fine today.  (今日は天気がいいですね。)が、 It is fine “to die”.  (死ぬことはいいことだ。) 的な発音に聞こえるくらい、   なかなか激しいアクセントだっていう話はみんなも聞いたことあるかも。   個人的なイメージとしては、こてこてのイギリス英語にさらにもうひと捻り加えた感じかな。 うん、まあとにかくわかりそうでわからない、この一番ストレスフルな感じね。 日々むずがゆい悔しい思いをしています。   ということで今回はもはや開き直って、 わかるわけないだろ???ランキング作って盛大に愚痴ってやろうと思うので、 かわいそうに、もがいているんだなーと鼻で笑う程度に見ていってください ( 笑 )   まずは  挨拶編     l   Good morning  →  Good day   (書けばわかるけどさ、いきなり「グダァイ」って言われても…)   l   Thank you  →  Cheers mate   (電話だと終わりがけに Cheers, thanks, cheers! みたいに連呼することも。  Mate もくだけた間柄では頻発、 How’s it going mate? とか。) l   You’re welcome  →  No worries! (オーストラリアを象徴するような言葉!   大丈夫・なんとかなるよ精神の塊で、みんな優し過ぎて毎日救われています。)         続いて、   知らず知らずのうちに 和製カタカナ英語に毒されちゃってるな編   l   Melbourne (メルボルン) → 「メルボーン(発音注意)」 たしかに綴り見たら納得かも l   Noradrenaline (ノルアドレナリン) → 省略して norad s ノルアドって日本でも略すよね。 おっ同じじゃん!って思ったのも束の間、 1 分子だけ注入す

Otolaryngology at Boston Children's Hospital

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こんにちは!ハーバード医学校関連病院での実習を終えたRyoです。 5月25日をもって2つ目のクールが終了し、こちらでの実習がすべて終了しました。 現在は達成感と解放感を感じるとともに、終わってしまったという虚無感もあります。 これからハーバード医学校関連病院派遣生は各々旅行観光をしたのち、日本に帰国予定です。 私はボストンで週末を過ごした後にニューヨークとフロリダに行く予定です。 体調管理と安全に気をつけて全力で楽しみたいと思っているところです。 さて、今回の投稿では5月クールに実習した実習内容の紹介と、留学を通して思ったことを述べたいと思います。 5月はBoston Children's HospitalでOtolaryngology(耳鼻咽喉科)を実習しました。 外来の入口 耳鼻咽喉科では毎日種々の手術が行われており、学生は基本的に毎日その手術を見学します。 鼓膜チューブ留置術や咽頭口蓋扁桃摘除術といった時間の短い手術から、経鼻的副鼻腔手術や人工内耳植え込み術、鼓室形成術といった比較的時間のかかる手術まで多彩な手術が行われていました。 内視鏡下や顕微鏡下の手術が多いため、先月の泌尿器科の実習よりは学生が術野に入ることは少なかったです。 また解剖がとても複雑なうえに術野も非常に狭いため、どこにいるのか、何をしているのかを理解するのにかなりの時間を要し、実習の始めの方はもやもや続きでした。 4週目になってようやく鼻腔と副鼻腔の位置関係や鼓膜の解剖について少し理解できるようになり、手術時のもやもやは少なくなりました(とはいえ今でも正直よくわからないです、めちゃむずです)。 手術以外には外来見学やコンサルト見学をすることもできました。 コンサルトでは耳鼻咽喉科スタットコールを受けることもあり、その際は喉頭鏡や挿管器具を持って病棟を全力で走ります。 救急科での気道閉塞や手術室・ICUでの挿管困難症例に対しては耳鼻咽喉科の先生が責任を持って処置にあたるようで、緊迫した雰囲気になることも多かったですが、卒なく挿管するのはさすが気道のプロだと何度も感動していました。 1日の流れは、 6:30 回診 7:30 手術 16:30 回診 17:00 解散 という感じでした。 回診はカルテ回診がメインで、リスト

UMCのICU実習 その2

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Las VegasのUMCで実習をしていた岩崎です。 実習も昨日で終わり、今日は帰国日です。 先週は日本に帰りたい気持ちのピークが訪れていましたが今はちょっと名残惜しいです。 5月はICUで実習を行っていたのでどんな感じだったかお話しします。 1日のスケジュール 7:00 起床 7:40 病院に着いて、朝回診の発表の準備をする 8:30 朝回診スタート 11:30 回診終わり 昼食 午後は新患が来たら問診をし、処置の見学をします。 大体16時~16時半には申し送りがあってそれが終わったら帰宅します。 回診の時は大体前日にERから来た新患を1人プレゼンさせていただいていました。 実習中にプレゼンしたのは ・アルコール性肝炎からの肝性脳症からの敗血症性ショック ・アナフィラキシーショック疑い ・脳梗塞疑いでt-PA後 ・間質性肺炎疑い ・直腸癌術後の敗血症性ショック ・低ナトリウム血症 ・院内肺炎と肺気腫 などでした。 現病歴、24時間のイベント、現在の主訴、バイタル、検査結果、身体診察の結果、薬、アセスメントとプランを指導医の先生に発表します。 アセスメントとプランはレジデントの先生のカルテを参考にします。 午後は新患を見にERへ行って、問診や身体診察をしてまた指導医にプレゼンします。また、気管支鏡検査や緊急挿管、ルート挿入などを見学しました。 UMCのICUはとにかく回転が速く、日々新しい患者さんが入ってきます。様々な病態の方について学ぶことができました。 ネバダ大学のスキルスラボで気管支鏡シミュレータを経験させていただいたとき

産科麻酔@BIDMC

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こんにちは、ハーバードで麻酔科ローテしていたよっしーです。 5月は産科麻酔をローテートし、本日をもって2か月目の実習が終了しました! 産科麻酔は、主に無痛分娩を希望する患者さんに硬膜外麻酔もしくは脊椎クモ膜下麻酔を提供したり、帝王切開のための麻酔を行ったりする専門の分野です。14床の分娩室と、3部屋の帝王切開用のオペ室を駆け巡りながら、ひっきりなしに入れ替わる、陣痛が来た妊婦さんやハイリスク妊娠の患者さんの管理をひたすら行う科でした。 実習初日、オリエンテーションを終えて部屋に入ったところ、さばさばした感じの女医のレジデントとアテンディング(指導医)、男性のレジデントに快く迎え入れられ、いきなりFist bumpであいさつされました。先月まで小児科を回っていたこともあり科による雰囲気の違いにとまどいを隠せませんでした。その後、600ページくらいある教科書を渡されて「この教科書すごくわかりやすいよ!1日持ち帰って読んでみて!」と言われたとき私はこの科で大丈夫なのかとまあ心配になりました(1章分しかよんでません) 初日(4/30)はどうやら4月ローテのアテンディングとレジデントだったので5月になってからは子持ちママレジデント率が高まったのでそこまでBro扱いはされませんでしたが、その後も麻酔科で何か質問に答えたり何かがうまくできたりするたびにFist bumpをするというカルチャーは残っていました。(一部のレジにはBro扱いされ続けました) 内科実習とは異なり回診や担当患者のプレゼンはないものの、麻酔前診察をさせていただいたり、手技の練習をさせていただいたりしました。手技に関しては硬膜外麻酔の練習はソファーに針を刺して行うという本物の感触とはかなり違うセッティングで練習していたのですが、最終週には指導医の監督下で患者さんに実際に行わせていただきました!(脊椎くも膜下×2、硬膜外×1) 日本で研修医になればできる手技ですが、やはり初めてできたときはうれしかったです(笑) 産科麻酔以外の麻酔も見たいと言ったところ、一般麻酔の見学、神経ブロックチームの見学、ECT外来でのバッグ換気の手技の実施、ICU(集中治療室)での実習もさせていただきました。 一般手術の術前待合室がきれいだったので思わず写真をとってしまいました。 また、レクチャーも豊富で

消えた休日

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こんにちは、Koichiroです。 現在Beth Israel  Deaconess Medical Centerにて Sleep Disorders Medicineをローテしています。実習の概要は5月末にまとめて書きますが、今日は 【ひ弱な24歳がたった一回の夜勤で完全に体調を崩した話】 をお送りします。 先々週の金曜日18時に実習が終わった後、22時から郊外のSleep study centerという施設で夜勤実習がありました。はじめは遠足気分でちょっと楽しみでさえありました。 はじめは… Boston中心地から電車で1時間強 睡眠障害で悩む患者さんの治療を行うためには、まず睡眠の状態を把握する必要があります。そのために郊外の静かな場所で一晩寝てもらい、睡眠中の脳波や呼吸、筋肉の動きをモニターするのです。保険なしだと 20万円以上 かかるそうです! 実習内容としては、パソコンがずらりと並べられた部屋で10人程度の患者さんの脳波モニターを確認し、何か問題があると患者さんの部屋に行って器具の調整を行うといったものです。 夜食にピザが用意されます。さすがアメリカ 患者さんに問題が生じて部屋に駆けつけることは多くなく、基本的にはモニターと睨めっこ、残りの時間はトップの上級医がひたすら睡眠障害について語ります。 睡眠障害を専門にして2,30年、睡眠のことなら誰よりも詳しそうな先生で話題が尽きません。 初めはふんふんと聴いていましたが、1時を回ったところでふと気付きました 休憩時間……ないの………? 仮眠・休憩室といった場所はなく、基本的に皆モニタールームにいます。そして上級医がモニターの解説をするか睡眠障害について話し続けるかのどちらかしかなく、皆円をなしてその話を聴き続けるのです。え、ちょっと休憩、とか、ないの…?先生、疲れないの??ピザ冷め切ってるよ??? あれ、これは嫌な予感… 3時を過ぎたあたりでなんとなく寒気を感じ始め、頭が少し痛くなってきました。先生方のディスカッションは止まりません。おそらくこれが一番の問題だったのですが、1ヶ月半のハードな実習の中

MGH腎臓内科

日本はすでに初夏の気候と聞いておりますが 皆さまお元気ですか? 久しぶりに腰を上げて書きます。Riekoです。 今月はMass Generalの腎臓内科で実習していました。もうすぐ終わりそうですが、、 なんと、このクールの始まる前の週の金曜になって、それまで小児神経科を回る予定だったのが勝手に変更されてしまいました。なにがあったんでしょうね、、、 皆さん!連絡が来ないときはすぐに本部(HMS)に連絡して確認することをお勧めします!! それはさておき、腎臓内科はとても忙しい科です。始まるまで、正直「外科に比べたら絶対ラクでしょ♪きっと透析とかでゆったりした科なんだろうな〜」と思っていたあの頃の自分を殴りたいです。() 腎臓内科はConsult, ICU, Dialysis, Transplantの4チーム制で、それぞれのチームにFellowが1人ずついます。つまり、当直は4日に一度。Oh, Jesus Christ... うーん、学生の相手をするには少々忙しすぎる印象...ちなみに、学生は担当患者のカルテの他に、尿沈渣(尿を遠心分離して顕微鏡下で赤血球や白血球、病的円柱などを観察する)をちょこちょこやります。烏賊鹿の6年でこんなに尿沈渣を自らやってる学生は私くらいに違いない...(専用の部屋は微かに尿の臭いがします^_^) 実は、昨日担当していたICUチームの患者が亡くなりました。今までの日本での実習生活を含めて初めての経験でした。透析のラインが閉塞してしまい、なす術が無くなってしまい、患者の家族がCMO (comfort measures only: 簡単に言えば、もう何もしないこと)を希望したため、抜管されすぐに亡くなりました。翌日、リストから名前が消え空の病室を目にしたときはいたたまれない気持ちになりました。 お判りかと思いますが、ICUは癌(特にリンパ腫)の化学療法中の患者が多く、本当に”sick”な患者が多いのです。把握しなければならない被疑薬の数もそれだけ増え、常に循環動態は不安定、バンバンくるAKI(急性腎障害)のコンサルト... これがいまの2週間ですが、その前の2週間はConsultチームにいました。ICU以外の他科の入院患者のコンサルトです。ここでは、薬物中毒患者も稀ではありませんでした。また、嚢胞性線維症など

Freedom in Australia

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初めまして!   5 月から後発組でオーストラリア・キャンベラ病院にて実習を始めました、おがです。 海外とはいえ、やっぱり先進国は違うねー。 スーパーに行けばなんでも売ってるし、何食べてもお腹壊さないし、シャワーは毎日あったかいし。 ( 何を言っているんだこいつは?と思う方は  http://tmdughana2016.blogspot.jp/  をぜひご覧ください)。 唯一の懸念は、こちら南半球は季節が日本の真逆なこと、これから冬へ突入するみたい。 あー寒い寒い(ちなみに本日の気温 15 ℃ /1 ℃だとさ)。 ようやくこちらでの気温に、生活リズムに、訛りに ( 笑 ) 慣れてきたから初投稿してみます!   前( 5/5 )に頼れる我が同期、オーストラリア先発組の Yoshito が紹介してくれたように、 日本との一番の違いは、自由な雰囲気があり多様性を感じられることです。 オーストラリアは白人系社会だと思っていたけれども(人種差別的な意図はありません、念のため) 医療関係者のぱっと見の人数比率、白人系 50%: 東アジア系 35%: その他 15% くらい! アジア系が多くて僕たちが突然入っても全然アウェー感がないよね。 医師は襟付きシャツの小綺麗な格好はしているけれども白衣なんてものはないし。 (実習については次の投稿で改めて書きますが)みな余裕があって時間をかけて毎日回診、所見取り、必要最低限の検査の絞り込みを丁寧に行うし。 病院なんて世界どこでも同じだろう?なんて考えは同じ先進国といえども甘かったね。     そんなオーストラリアの自由さを象徴するようなイベントを紹介したいと思います! 毎年 5 月中旬のこの時期に、オーストラリア国立大学( ANU )の医学生主催のチャリティーショーが行われます。     ミュージカルあり、楽器の生演奏あり、ダンスあり、医学生あるあるに、実習への痛烈な皮肉あり! ( 笑 ) 入場料A$25(オーストラリアドルの意味、=約 2000 円)かかりましたが、 学生とは思えないハイレベルなクオリティーに正直感動しました。 参考までに劇中の挿入歌の動画を↓ ( https://www.youtube.com/watch

海外臨床実習持ち物リスト

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Las VegasのUMCで実習中の岩崎です。 実習も残り1週間となりました。忘れないうちに来年以降に派遣される学生のために持ち物リストを作りました。 UMC以外のところに派遣される方の参考になるかはわかりませんが、ちょっとは参考になるといいなと思います。 必須 ・パスポート ・ESTA 忘れると大変です ・現金 ・クレジットカード 現金については、家賃2か月分$1500が現金払いだったので、私は$2000持っていきました。アメリカはクレジットカード社会なので基本的にどこでもクレジットカードが使えますが、バスに乗るときは現金のみでした。そのほかカフェテリアやスーパーマーケットでの買い物などのちょっとしたときに私は現金を使っていましたが、そういうところでもクレジットカードにすればもっと少なくても大丈夫だと思います。 ・パソコン ・スマホ ・充電器 家と病院内はWi-Fiが飛んでいました。実習中に時間が空くときや早く帰れる日が結構あるのでQBオンラインは登録しておくと勉強できていいと思います。あと、 Uber と What's App のアプリは日本にいる間に登録しておいたほうがいいです! ・白衣 ・スクラブ ・聴診器 ・名札 スクラブ上下2枚ずつ、白衣1枚で乗り切れました。名札入れをもっていき忘れていたのですが、UMCで名札を作ってもらえなかったので、AJMCの赤いStudent Doctorの名札を付ければよかったなと思いました。 ・UMCに提出する書類 渡米前にOSSUを通じて提出していたはずなのですが、現地でも紙媒体で提出して、と言われてしまいました。事前オリエンテーション修了書やTB抗体の検査結果など紙媒体で持っていくことをお勧めします。 ・JASSOの書類 家のプリンター、私がいる間は故障中とのことで使えませんでした。病院のプリンターは利用できますが、念のため日本で印刷して置いたほうが良いと思います。 ・国際免許証 運転するなら必須です。また、クレカで高額の買い物をするときやお酒を買うときなど身分証明書を求められる時が結構あったので、パスポートを持ち歩きたくなかったらあったほうが良いと思います。 生活で必要だったもの ・ヒートテック 病院内も家もかなり冷房が効いていて寒かったので毎日着ていま