Urology at Massachusetts General Hospital

こんにちは!ハーバード医学校関連病院にて実習中のRyoです。

寒い日々が続いて、なかなか春を感じられない4月を過ごしています。
4月中旬なのに最低気温が氷点下に達することもあり、東京との違いを身をもって体験している日々です。

さて今回の投稿は私の実習内容の紹介です。
4月クールはハーバード医学校関連病院の1つ、Massachusetts General Hospital(MGH)にて泌尿器科を実習しています。

MGHの正面玄関

MGHはLongwood Medical Area(ハーバード医学校やその関連病院の多くが位置する地域)から少し離れたところにあり、ボストンの中心部に位置しています。
Man's Greatest Hospitalとも呼ばれるMGHは規模、歴史、実績において米国有数の病院として有名で、優秀な医療従事者が世界中から集まる名実ともに素晴らしい病院と言われています。

あの有名なEther Domeが院内にあります

そんなMGHで、私は泌尿器科を実習しています。私は泌尿器科志望というわけではないのですが、外科は好きなのでとても充実した実習を過ごせています。

MGHの泌尿器科は月曜日から金曜日まで毎日手術をしています。
これまでにたくさんいろいろな手術に入らせてもらえました。
腎部分切除術、前立腺全摘術、陰茎プロステーシス移植術、経尿道的尿管ステント留置術、経尿道的膀胱腫瘍切除術、尿管形成術、経尿道的前立腺レーザー蒸散術、膀胱全摘・尿路再建術、精嚢腫瘤切除術、経皮的腎結石除去術、包皮切除術などなど様々な手術で術野に入らせてもらえるという貴重な経験をしています。

手術以外にも外来見学や泌尿器科コンサルト見学もできて、多くの症例を診ることができます。
病棟での簡単な処置も手伝わせてもらえていて、尿道カテーテルの挿入・抜去や術後のドレーンの抜去など様々な手技をさせてもらえています。
ベッドサイドでの患者さんやそのご家族との雑談では、聞くことがメインになってしまい、なかなか自分から話題を振ることに苦労していますが、そういったことも日々勉強になっています。

レジデントの先生方の待機室
私もここでカルテを見たり休憩したりしています

1日の流れとしては、
5:45頃    病院到着
6:15頃    回診
7:30頃    手術
17:00頃   終わり
という感じです。
火曜日は6:45頃からレジデントの先生によるレクチャー(難しくて全然理解できない…)が行われ、木曜日は7:30‐9:30まで他科との合同カンファレンス(腫瘍内科+泌尿器科、小児科+泌尿器科など)やレジデントの先生による論文抄読会、手術のMMなどいろいろな会議が豊富なディスカッションとともに行われます(自分は聞いているだけ…)。

木曜午前のカンファレンス
この日は女性の社会進出について話されていました

日中は手術の代わりに外来に行ってもいいですし、コンサルト実習をしてもいいという感じです。
私は手術に入りたい人なので外来は週に1回半日だけ行っていますが、一緒に泌尿器科を回っているもう1人の学生は手術があまり好きではないようで、毎日外来に行っています。
自由な雰囲気が泌尿器科のいいところだなと実感している日々です。

手術は毎日10件以上行われているので、好きなのを決めて入ります。
手術の合間の手術室の清掃時間にお昼ごはんを食べたり休憩したりして時間を過ごします。

ちなみに手術の合間で暇なときはレジデントの先生方はXbox 360でサッカーをやっています。

実況言語をスペイン語にしてそれっぽさを出しているそうです

レジデントの先生方は本当に明るくて楽しい先生が多く、「泌尿器科らしさ」というものを感じています。オンオフがはっきりしていて、冗談の多い楽しい雰囲気の中で過ごせてとても幸せです。

そんな泌尿器科での実習も残すところあと1週間ちょっととなってしまいました。
実りある実習になるように残りも楽しみたいと思います。

ではでは~


Ryo

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