小児神経科実習
こんにちは、Boston Children's Hospitalで小児神経科を回っているよっしーです。今月は医科歯科大の同期のKentaと同じ科で勉強しています。
実習では最初の二週間をFloor team(入院患者チーム)、3週目をICU Consultチームで過ごしました。
Floor teamでは患者さんの診察やカルテの記載、プレゼンと、自分で調べたことのちょっとしたまとめを発表しました。ほぼ毎日~数日おきにあたらしい患者を担当させていただき、診断をつけたり治療方針を考えたりしていました。暇なときにはED(救急外来)コンサルテーションで、救急外来に到着した患者さんの診察やプレゼンをして勉強させていただきました。
ICUConsultチームではICU(集中治療室)から神経科への依頼業務を担当し、新規コンサルテーション患者の担当をさせていただきました。どれも興味深い症例で、神経内科的なことにとどまらず、全身的な疾患や全身管理を学べたので本当にいい機会となりました。診察をするときも麻酔で鎮静がかかった状態と、鎮静がとれた状態で大きく所見が異なっていたので、毎回どんな所見がとれるか興味深く感じながら実習させていただきました。
ICU、ED、Floorすべてのローテーションで、患者さんへの病態の告知の場面に立ち会った際にプロフェッショナルな態度を保ちながら深く共感を示す先生方から学ぶところは多かったです。
また、こっちに来て感じたのは、”HMSの学生のすごさ”です。別のチームに所属していたHMS学生は大学卒業後、音大で修士号を取り、HMSに入学、医学の知識が豊富で仕事もテキパキ、いつも笑顔で優しいというハイスペック女子でした。気を使ってくれるし、暇なときには医学関係なしの雑談にのってくれるという気さくな面もある方でした…
この方のように、アメリカの医学部では卒後に大学院に行ったり、研究をしたり、Gap yearをとったりして人生経験(医学に関係あってもなくても)を深め、Medical schoolで一機に集中的に勉強するという人が割と一般的らしいです。日本でも何でもできるすごい医学生は大学同期に結構いると思いますし、医学教育システムが日本と異なるのでどちらが良いか悪いかは一概には比較できないと思います。ですが、時間をとって医学以外の視野を持てる機会を作ったり、医学を始めたら集中的に高い意欲で勉強するということは時間・労力・親への金銭的負担などかかるなどデメリットがある一方で人としても器が広く医師としても意識が高い人材が育成できるのかもしれないと思いました。
という流れでHMSの学生に圧倒され、最初の週は時差ボケ、最初から最後まで知識不足に苦しみながら3週間があっというまに過ぎていきました!最後は多分Epilepsy(てんかん)グループになるので来週も頑張っていきたいと思います!!!
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