Match Day!

こんにちは。Vanderbilt留学中のMarieです。一ヶ月は一人でブログを乗り切らないと...と思っていたところをRyoが救ってくれていました。ありがとう。
私は留学時期の都合上FOCUSコースを途中で離脱しなくてはならなかったのですが、FOCUSで身についたスキルが大活躍して、先生にプレゼンテーションを褒めていただいたり、大きな不自由することなく患者さんと話したりできています(FOCUSコースについてはこちらhttp://tmduoce2018.blogspot.com/2018/03/focus.html。実際に実習を始めてみて、医科歯科の素晴らしい先生方には改めて感謝の気持ちでいっぱいです。


さて話は変わり、医学部の最終学年の人たちを悩ます問題が、どの病院で研修をしようかということ。そしてこの研修病院を決定するのに乗り越えなくてはならない関門が「マッチング」です。マッチングと友人に言うと「え、T*nderやってるの?」と聞かれます(T*nderは、男女間で交際相手を見つけるアプリです)。。。が原理は一緒です!つまり、病院と学生の希望が「マッチ」すると、その病院で研修できるというシステムです。ちなみに私はTind*rはやってないです。

そして、先週金曜日はこちらアメリカのマッチングの結果発表の日、"Match Day"だったのです。

日本では結果は一斉にインターネット上で発表されて、各々が静かに結果をみることができるようになっています。が、アメリカでは少し違います。まず、その大学の医学部生が一堂に会します。一人一人の名前が呼ばれ、生徒と家族や友人が壇上に上がります。生徒に封筒が渡され、その中に自分の研修病院が書いてある紙が入っているという仕組みです。アカデミー賞の発表みたいで、なんとなくアメリカらしいですよね。

学生の家族、友人、下級生などが大ホールに集まります。

そしてこのMatch Day、なんとアメリカ全土の大学の医学部で一斉に行なわれます。アメリカの東西では4時間の時差がありますが、関係ありません。一斉開始です。私のいるナッシュビルでは二番目に遅いEastern Timeを適用しているので11時開始、東海岸では9時開始、西海岸では12時開始です。

もう一つ驚くべきなのが、なんとこのMatch Day、アメリカ全土でライブ配信されています!離れた実家にいる家族が、遠くで働いている友人が、いろんな人がこのライブ配信を見ています。本当に一大イベントですね。

この日の研修医conferenceのタイトルスライドにもMatch Dayの文字が。
学校中、病院中が盛り上がります。

このMatch Day、上の先生に「実習なしでいいから、Match Day見ておいでよ。楽しいよ。」と言われ、他にやることもないしな...と軽い気持ちで行ったのですが、これが本当に素敵なイベントでした。

封筒を開く前に壇上で簡単なスピーチをして、そこで一緒に壇上に上がっている人を紹介するのですが、両親が遠く他国からMatch Dayのためだけに飛んできたという学生や、すでに3児の父親だという学生など、様々な学生がいました。一人一人のバックグラウンドを垣間見て、ちょっとしたドラマを見ているような気分になりました。

結果発表の瞬間に、本人と一緒に奥さんも大喜び。素敵の一言です。

スピーチが終わると自分のspecialityを言ってから結果を開封して、どの病院にマッチしたかを発表します。この時にも、自分を医学部の道に導いてくれた祖父に開封してほしいという学生や、医学部の同級生で卒業と同時に結婚するから結果を二人同時に開封したいという学生など、愛と感謝がたくさん感じられて、冗談を抜きにして何度か本当にうるっとしました。発表の後に拍手と一緒に口笛が飛んだり、大声で名前を呼ぶ人がいたりして、まるでライブのよう。本当に素敵で楽しいイベントでした。

四年生で仲良くさせてもらっているJulianの写真を拝借しました。
結果開封の瞬間に飛び上がって"Yes!!" と叫ぶ喜びよう。
一人一人の写真のスライドが用意されているのも本当に素敵です。


素敵という言葉の連発になってしまいましたが、言葉にはできない興奮があったMatch Day、経験できてよかったです。





今日のおまけ
Match Dayの夜はラーメンを食べてきました。
Tennessee Tonkotsu味。なんとテネシー産の日本酒も売っていました。














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